化学者兼発明家で、東京大学に通っている村木風海さん。
二酸化炭素を回収できるマシーン「ひやっしー」の生みの親として知られています。
小学校の時に読んだ本と、転校した小学校で人生が変わったのだそうです。
今回は、村木風海さんの学歴や、発明家になったきっかけについてお伝えします!
Contents
村木風海は東京大学に通う発明家!
村木風海さんは神奈川県生まれの山梨県育ち、東京大学工学部化学生命工学科の3年生です。(2021年時点)
東京大学は推薦で入ったそうです。
村木さんは二酸化炭素に注目し、地球温暖化や火星への移住について研究中。
高校生の時に、二酸化炭素回収装置「ひやっしー」を発明し、現在は販売もしています。
村木風海さんは、数学が徹底的に苦手で、得意科目は国語、社会、英語だったそうです。
理系が苦手なので、科学者が難しい話をしているのも、拒絶感があったといいます。
発明品はドラえもんのように親しみやすいものにしたいと思い、可愛いネーミングをつけたり、人工知能を搭載してお喋りさせたり、と工夫しています。
現在は、化学者、発明家、イノベーター、社会起業家、という肩書きで活動中。
企業の研究員なども行っているそうです。
<肩書>
❖一般社団法人炭素回収技術機構(CRRA)代表理事・機構長
❖2021年1月~ 化粧品メーカー・POLA 特別研究員(サイエンスフェロー)
❖2021年3月~ アグリテック企業・株式会社Happy Quality 科学技術顧問
引用:https://www.horipro.co.jp/murakikazumi/
村木風海は転校先の小学校で人生が変わった!
小学校は、地元の公立小学校へ入学しますが、なじめなかったそう。
両親は科学に興味のある村木さんのために、小学3年生から月に1回、山梨から東京のサイエンス教室に通わせてくれたそうです。
小学校4年生から山梨学院大学付属小学校(現・山梨学院小学校)に転校しています。
4年生の時に祖父にプレゼントされた、スティーヴン・ホーキング博士の「宇宙への秘密の鍵」を読み、二酸化炭素にはまったそうです。
ドラえもんの「どこでもドア」のような装置で子どもが宇宙旅行をする物語なのだそう。
そこから「僕は将来、火星に住むんだ」と決意し、二酸化炭素の多い火星について研究を始めたそうです。
学校では、年間ひとつのテーマを徹底的に研究するといった授業があったそうです。
村木さんは火星を研究し、「火星に住むには、二酸化炭素を回収する必要がある」ということが分かったとのこと。
先生がとことん探求心に付き合ってくれたため、転校したことで人生が変わった、と言っています。
村木風海の中学高校はどこ?
中学から地元の中高一貫校、北杜市立甲陵中学・高校に進学しています。(中学:偏差値55、高校:偏差値65)
高校時代は演劇部で役者をやったり、外国人観光客向けの多言語対応型ARアプリをつくる部を立ち上げたそう。
高校2年生のときには、ボタン1つで空気中から二酸化炭素を集め、二酸化炭素が減った空気を外に放出する「ひやっしー」を発明。
部屋や車に置いておくと、二酸化炭素を減らすことが出来るため、眠気などを軽減できるといった効果もあるそうです。
二酸化炭素回収装置「ひやっしー」
制作には100万円という莫大な資金が必要で困っていたところ、
総務省主催の「異能vationプログラム」で選ばれると支援金が300万円もらえるという情報を得て応募。
ダメ元で応募したところ、1000人の応募者の中から13人の採択者の1人として選ばれて資金を調達できました。
この資金で、ひやっしーの制作や、特許出願の資金にあてることができたそうです。
村木風海の現在の活動は?
村木さんの夢は、2030年に温暖化を解決、2045年までに人類初の火星人になることだそう。
二酸化炭素回収して燃料にするといった「そらりん計画」なども研究中。
2020年11月~2021年3月には、オンラインによるサイエンススクールも開催したようです。(※こちらは現在終了しています。)
村木風海さんの公式サイトはこちら
また、2021/9/24に「火星に住むつもりです 〜二酸化炭素は地球を救う〜」といった本を発売予定。
<主な受賞歴>
2017年
❖総務省 戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)独創的な人向け特別枠 異能vationプログラム 本採択
2018年
❖文部科学省 スーパーサイエンスハイスクール(SSH)生徒研究発表会 生徒投票賞
❖ 山梨県北杜市制施行14周年式典 市長特別表彰
2019年
❖大村智自然科学賞
❖山梨県北杜市立甲陵高等学校 学校長賞
❖東京大学 Summer Founders Program プロジェクト採択
❖「世界を変える30歳未満の日本人30人」に選出:Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2019 サイエンス部門 受賞
2020年
❖イタリア サヴォイア王家諸騎士団 ジュニアナイト卓絶騎士 受勲
❖クマ財団 4期生採択(2020年6月)
温暖化のために二酸化酸素を減らさなければいけない、と一般的には言われますが、
「二酸化炭素を回収し、燃料にしてしまう」という発想には、本当に驚きです。
それがもう実現できるところまできているそうなので、もしこれが本当なら夢のような話ですね!
まとめ
今回は、村木風海さんの学歴や活動についてお伝えしました。
小学校の時に読んだ本で二酸化炭素に興味を持ち、転校した小学校で出会った先生や環境が、人生を変えたそうです。
温暖化による災害が深刻化している中、二酸化炭素を減らすという発明をしている村木風海さん。
今後の活躍にも注目していきたいと思います!